消費者が特定のオケージョン(利用場面・状況・文脈)に置かれたときに、真っ先に想起され、選択されるブランドになることを目的としたブランディング活動 と定義できます。 従来のブランディングが「ブランドイメージ」や「ブランド価値」の形成を重視してきたのに対しオケージョンブランディングは「いつ、どんな時に思い出されるか」を重視します。 ## なぜオケージョンが重要なのか 消費者は通常、「このブランドを買おう」から行動を始めるのではなく、 - 「喉が渇いた」 - 「疲れた」 - 「友人と集まる」 - 「手土産が必要」 - 「転職を考え始めた」 といった状況から行動を始めます。 つまり購買の起点はブランドではなくオケージョンです。 そのためブランドのテーマは、 > 「どんな価値を持つブランドか」 だけでなく、 > 「どんな時に思い出されるブランドか」 の確立になります。 ## オケージョンブランディングの構造 基本構造は次のようになります。 オケージョン発生→カテゴリー想起→ブランド想起→選択・購入 例えば、「仕事が終わった」→「晩酌したい」→「焼酎を飲もう」→「黒霧島にしよう」 という流れです。 ブランドはオケージョンの中で選ばれます。 ## オケージョンブランディングの目的 目的は大きく3つあります。 ### ① 想起機会を増やす ブランド認知率ではなく、想起される場面の数と強さを増やします。 例えば、 - 夏の暑い日 - BBQ - 花火大会 - スポーツ観戦 など複数のオケージョンと結び付けることで、ブランドが思い出される機会を増やします。 ### ② 想起順位を上げる オケージョンの中で、「最初に思い出されるブランド」になることを目指します。 消費者は多くの場合、最初に想起した少数ブランドの中から選択します。 ### ③ 新しい需要を作る 既存オケージョンを奪うだけでなく、新しいオケージョンを創造します。 例えば、 - エナジードリンク=頑張る前 - 栄養ドリンク=疲れた時 - 炭酸水=リフレッシュしたい時 のように、新しい利用文脈を社会に定着させることです。